不動産テックまとめ

総合商社勤務。都市開発・不動産に関わるテクノロジー等の情報をアップデートしていく。

MaaS①

まずMaaSとは総務省は下記のように定義づけている。

「電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、それらを跨いだ移動ルートは検索可能となりましたが、予約や運賃の支払いは、各事業者に対して個別に行う必要があります。 このような仕組みを、手元のスマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるように改めて、ユーザーの利便性を大幅に高めたり、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決に役立てようとする考え方の上に立っているサービスがMaaSです。」

 

世界に先駆けMaaSを導入したのはフィンランドヘルシンキ)で「MaaS Global社」が主導で進められてきた「whim」というサービスは電車・バス・タクシー・レンタカー等の交通手段とリンクしており、またそのシステム上においてクレジット決済が可能である。目的地を入力すると数パターンの移動手段、価格等が表示され選択できる。使用方法は大きく3つに分かれている。経路検索と都度決済機能のみの利用プラン、公共交通機関を頻繁に利用する人向けに月額49ユーロで利用し放題のプラン、月額499ユーロで公共交通機関+タクシー・レンタカー等もある一定の制限の上乗り放題のプランがある。

 

移動の不便さが解消されることにより地方の不動産価値が高まる。MaaSの機能がある物件や地域とそうでない物件・地域で差別化要因となる為、不動産業界において大きく影響してくるだろう。